ユーモアはどのように生まれるのか?― パーソナリティと認知的柔軟性がつなぐ「ユーモアのしくみ」を解明 ―
研究概要
学芸学部リベラルアーツ学科の辻 弘美 教授は、ユーモアがどのように生まれるのかを説明する新たな心理学モデルを検証しました。本研究では、パーソナリティ特性とユーモアの関係において、「認知的柔軟性」が重要な役割を果たすことを明らかにしました。
研究の背景
ユーモアは、対人関係の円滑化やストレス軽減、創造性の促進などに関わる重要な心理的機能です。しかし、その心理的メカニズムは十分に解明されていませんでした。
これまでの研究では、性格とユーモアの関連が主に検討されてきましたが、それらをつなぐ心理的プロセスは十分に明らかにされていませんでした。そこで本研究では「特性―過程―行動」の枠組みに基づき検討しました。
研究方法
日本人成人1,330名を対象に、パーソナリティ・認知的柔軟性・ユーモアの3要素を測定し、SEM分析を行いました。
主な研究成果
① パーソナリティと認知的柔軟性の関連
② 認知的柔軟性とユーモア理解・気づきの関連
研究の意義
本研究は、ユーモアを思考プロセスから説明した点に意義があります。
また、本研究ではユーモアの認知的側面に焦点を当てており、ユーモアの表現については今後の検討課題として、異なる要因の関与が示唆されました。
今後の展望
文化差や発達的変化の検討が期待されます。